『あいみつ』にマナーって必要か否か?相見積もりはフェアに!

『あいみつ』にマナーって必要か否か?相見積もりはフェアに!

あいみつ=相見積もり・合い見積もり(複数の会社から見積もりを取ること)

元業社だから言えるのですが、業者がヤル気をなくす様な相見積もりの取られ方ってあるんです(苦笑)

長年リフォーム業に携わってきた者のタメ息になりますが、施主さんと業者がお互い気持ちよくリフォーム出来るように、少しだけ考えてみましょう。

①相見積もりはフェアにして下さいm(__)m

まず相見積りをする場合は、先方にその事を伝えておきましょう。

そして見積りの依頼内容を出来るだけ同じ条件に揃えましょう。施主さんも希望のメーカーや商品・品番・グレードを統一して見積りを貰えば、比較対象もしやすくなるはずです。

しかし一般の方は商品のグレードなんて、よっほど下調べしてないとわからないはずです(汗)だからといって業者にメーカーと商品をお任せにして見積り依頼すると、まず間違いなく「値引率が一番良い商品」での見積書が出てきます(苦笑)

これは「値引きしてますよ!」「安くしてますよ!」のアピール作戦で、「本当に良い商品」「使いやすい商品」ではありません、ほとんどの場合「売りやすい商品」「相見積もりに勝てる商品」という事になります。

例えば3社からキッチンの見積りがこんな感じで出たとします・・・


A社・・・メーカーLの一般的なグレードの定価100万円の商品が50%OFFで、

施工代や諸経費を含めて『100万円の見積りが出ました』


B社・・・メーカーLの一般的なグレードの定価100万円の商品が40%OFFで、

施工代や諸経費を含めて『110万円の見積りが出ました』


C社・・・メーカーPの使いやすく少しグレードの高い定価120万円商品が30%OFFで、

施工代や諸経費を含めて『125万の見積もりが出ました』


金額面だけでみるとA社B社は比較しやすいですが、C社とは比べようがありませんね(汗)一見、A社が一番安い様な気がしますが、よく計算してみると…

A社『総額100万円』=商品代100万×50%で50万施工費他が50万

B社『総額110万円』=商品代100万×60%で60万施工費他が50万

C社『総額125万円』=商品代120万×70%で84万施工費他が41万

と、なります。

総額だけ見ればC社は総額は一番高額ですが、施工費だけ見れば一番抑えられています。なのでC社がメーカーLの一般的なグレードにすれば、一番安価になる可能性も大いにあるわけです(苦笑)

もう混乱しますよね。。。プロでも迷います(笑)

要するに業者側としては内容が違う見積りで「高い」「安い」と判断されるのはどうなの?と思うワケなのです。

なのでとても難しいでしょうが出来るだけ「同じグレードの商品」「同じ工事内容」でフェアに!というのが、お客さんにとっても業者にとっても一番納得できる形ではないでしょうか。

②他社の見積書を使って、露骨な値引き交渉をしないでm(__)m

相見積りが全て出て、意中の業者を決めた後に「A社は商品代がもう少し安かったので、もう少し安くなりませんか?」や「少し予算オーバーなんで、もう少しコストカット出来ませんか?」などの価格交渉は、な〜〜んの問題もないです。

が・・・まだどこと契約するか決めていない段階で、A社には「B社は〇〇円だから〇〇円にならない?」と交渉しつつ、B社には「A社が〇〇円に値引きすると言ってるが、それより安くならない?」などと露骨な値引き交渉をされる方が、たま〜にいらっしゃいます。

天秤にかけるのが相見積りのですから交渉は全然OKですが、この様な交渉の仕方はあまりフェアでは無い気がしますし、相手に他社の見積もりやプランを見せて交渉するのも、個人的にはマナー違反だと思います。

露骨な値引き交渉やマナー違反ををされると、業者側からすると「あぁこの人は値段だけなんだなぁ・汗」と感じます。そしてもし仮に注文が取れたとしても、楽しくない現場が始まってしまいます(泣)

値引交渉自体は全く問題ないですから、変な交渉など行わずに「おたくが気に入ってお願いしたいんだけど、少し予算オーバーなんでコストダウンお願い!」と、ストレートに伝えた方が、業者としては「じゃ頑張ろう!」ノレる仕事になるんですけどね(笑)

『楽しくない仕事』と『ノレる仕事』リフォームはその時限りの仕事じゃありません。何かあった時に業者も人間ですから、その時の対応が…雲泥の差に…なるやもしれません(汗)

③断りの連絡は必ず入れましょうm(__)m

当たり前ですが4社見積もりを取れば、3社は断らなくてはいけません。5社なら4社に断りを…

正直、電話を掛けて断るのってメッチャ憂鬱ですよね、気持ちはよ〜くわかります。でも断られる方はもっと憂鬱です(泣)まぁ相見積りと聞いていれば、心の準備もできてますのでご心配なく(笑)

なので断りの連絡だけは必ず入れましょうm(__)m

業者側も訪問して採寸して見積もりしてPCに打ち込んで印刷して製本して…etc、色んな経費と時間もかかってます。

簡単な見積りでも数時間、少し大きなリフォームとなるとカタログとにらめっこしながら数日掛かる事もあります・・・なので見積りだけ取って、その後断りの連絡さえなく音信不通で終わったら・・・もっと×2憂鬱なります(泣)

電話で一言「今回はご縁がなかったです」「他社さんの方が条件が良かったので」「少し予算オーバーしたので…」と、理由は簡素で構いません。業者によっては「キャン止め」(キャンセル止め)で食い下がってきたり、「相手は幾らですか?頑張りますよ!」など少しだけしつこいかもしれませんが・・・

相手も仕事ですので少しだけ聞いてあげたら、スッパリ断ってあげて下さい(笑)

大抵の場合は少し理由を聞いたら「では、またよろしくお願いします」で終わると思います。まぁ九分九厘、次はありませんが、それが大人の対応ではないでしょうか(笑)

 

以上、3点が個人的に「相見積もりNGマナー」と思う事柄です。

見積りの段階で業者とギスギスしてしまうとリフォーム自体が憂鬱になってしまします。

綺麗に仕上がる家を思い浮かべながらワクワクするリフォームにするため、施主さんも業者も両方がWin!Win!になる様、最低限のマナーを守って気持ちのいいリフォームになればと思います!

昨今はリフォーム内容に沿った業者を、数社紹介してくれるサービスがいくつかあります。数社から見積りを取ってもメールのやり取りの段階で絞れたりしますので「電話で断るのが苦手」な方はぜひ利用してみましょ(笑)

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最後まで読んで頂きありがとうございました m(__)m
この記事が少しでも参考になれば幸いです・・・