あいみつ=相見積もり・合い見積もり(複数の会社から見積りを取り比較する事)
長年リフォーム業で色んなお宅へお伺いさせて頂きましたが、ご年配のご夫婦やお一人暮らしのお宅に見積もりに行った時に、一通りリフォームのご意向を聞き採寸を終えた頃に…よく出て来た会話が…コレ…
お客さん「あのぉ、いつ頃出来上がりますぅ??」
「え?」みたいな…(汗)
あ、いやぁ…まだ見積もりも出して…ない…ですけど…(苦笑)
大体の場合、訪問のキッカケが紹介が多かったので、信頼して頂いた上での状況だとは思いますが、これがもし…訪問販売だったら…「悪徳業者の思うツボ」になってしまいます(泣)
9割以上のまともな業者は、こんなシチュエーションでもボッタクリなどはしませんが、まだまだ悪徳業者が存在し、社会問題になってもなかなか減らないのが、この業界のダメダメなところです(泣)
しかし実際にご年配の方って、こうゆうケースが本当に多い…ほんと相見積りとかしないんです(汗)多分、断る事が苦手なんでしょうね(わかる気もしますが…)
さて、話がいきなり脱線しましたが、相見積りって何件取ればいいの?って、よく聞かれます。
ネットなどの意見を覗いてみると「2件で十分!」「5〜6件は必要!」中には「10件以上!」という強者もいます(怖)様々な意見を目にしますが、個人的な意見で言うと「2社は少なくて6社は多いので、3〜5件で!」
って、別に間を取ってるワケじゃないですよ(笑)
本当に3〜5件が丁度良いと思います。実際あまり多くの業者から見積りを取ると、どの業者と何の話しをしたか混乱しませんか??
一番効率がいいのは「3社でも5社でも同時に呼び、施主側の意向を同時に伝えて、期限を決めて見積りを出して貰う!」入札方式ですが、あまり一般リフォームでの仕事では聞いたことありません(笑)流石に相当場慣れしている方でないと無理でしょう(苦笑)
そこで現実的に考えて「3社程度」なら休日を1日使って、こんな感じで来てもらってはどうでしょう?
A社・・・朝の10時から
B社・・・昼の1時から
C社・・・夕方4時から
これくらいの時間差で約束しておけば、1日休みがあれば打ち合わせは済みますし、たとえ「5社」でも2日あれば終わります。
一般的には初回訪問時はリフォーム希望の内容について「簡単な打ち合わせ」と「採寸」をすれば終わりますので、1社につき1時間半〜2時間程度みておけば十分です。
『一日中打ち合わせだと疲れるよね?』と思うかもしれませんが、例えば3社呼ぶのに休みを3日も使うより効率もよく、休みの度に打ち合わせの方が疲れませんか?そして何より空いた休みで「ショールームまわり」も出来ます(笑)
ショールームで予習しておくと、打ち合わせの際に必ず役に立ちますので1度位は覗いておいても損はしませんよ。
「ショールームをフル活用!予習に勝るものはナシ!最新リフォームを体感しに行こう!」
そして初回の打合せ時に大切な事と、見積りが揃ってからする事は…
①業者には「あいみつします」とハッキリと伝える。
あいみつと聞いて「相手の会社はどこどこ??」と気にしたり、「他の会社の悪口を言う」「値引きをネタに急いで契約に持ち込もうとする」そーゆー業者は確実にイマイチですから、早々とお引き取り願いましょう(笑)
②出来るだけ見積り内容を統一する。
見積り商品の定価に大きく差があったり、仕様や施工方法があまりに違ったりすると、見積り金額も大きな差が出るのは当たり前です。
まぁ希望するメーカー・シリーズ・品番が決まっていれば話は早いのですが、リフォーム計画初期で施主さんの方から商品指定は難しいですね。しかし見積りを依頼する商品ランクくらいは統一して伝えておきましょう。抽象的で構いません「出来るだけ安価に!」とか「中の上」とか「中の中」とか。。。あとは業者が考えます(笑)
そして予算が決まっている場合は、業者にそれを伝えた方が話はスムーズに進む事もあります。お客さん的には「予算を言えば、それ一杯一杯まで使わされるんじゃ??」なんて事を言われる方もいますが、相見積りであればそれも無用の心配かと思います(笑)
例えば予算のMAXが300万だとすれば「予算は250万なんで、できればその範囲内で良いものを提案して下さい!」と、2割くらい差し引いて言っておけば良いです。。。それくらいの駆け引きはいいんじゃないでしょうか(笑)
③あらかじめネットやショールームで予習しておく。
「リフォームの右も左もわかりません…」よりは「素人なりに少し勉強してますよ!」と言う雰囲気を伝えた方が、相手も手抜きせずに対応してくれるかもしれません(笑)
最近はスマホの普及で情報が知りたい時に即座に入手できますし、ショールームで撮って来た写真や施工例などの写真を積極的に使って打合せを進めましょう。
ただし逆にあまり「知ったかぶり」をすると逆効果になりますので注意しましょう、何か問題が起こった時に「知っていると思って説明しませんでした…」なんて言われたら元も子もありません(苦笑)
下見や現調(現地調査)が終わったら見積書が出来るまで気長に待ちましょう。
少し複雑なリフォームだと二次見積もり(元請が下請への下見積を取る事)をする時間も必要となりますので、時間に余裕を持ってお願いしましょう。
そして見積りが出来たなら「郵便」で送ってもらう様にしてましょう。たとえ持って来てもらっても、他社の見積りが出てないと決めようがありません(苦笑)
④見積りが揃ったら、どうすればいいか?
吟味の基準で「値段」は勿論、重要ですが他の項目にも着目しましょう。
① 金額と条件
もちろん金額は一番重要なファクターですが、リフォームは「安い=良い」「高い=悪い」ではありません。総額だけを見るのではなく「なぜ安価なのか?どこが安価なのか?」「なぜ高額なのか?どこが高額なのか?」を考えてみましょう。
どの業界でも同じですが、いいモノはいい値段がします。コレ当たり前です(笑)
② 見積りはわかりやすいか?
見積りのほとんどが「一式」になっていませんか?
メールや写真だけの概算見積りで「一式」になるのは仕方ないですが、現調(現場調査)をして採寸もして帰ったのに「クロス工事 一式」「フローリング工事 一式」とかなってませんか?(m数や㎡数が出るものは、必ず数量と単価を出してもらいましょう)
商品の品番やグレードの記載が無かったり、雑工事や付帯工事など工事内容の不明な項目が多かったりしませんか?
見積りを依頼したのに抜けてる内容は無いですか?しっかり確認しましょう。
③ 提案力や施工方法の説明は的確か?
打合せの際にお客さんの要望だけを一方的に聞くだけでなく「他にこうゆう方法が有りますよ」とか「こうゆう風にすればもっといいかもしれません」「こうゆう施工例がありますよ」などの提案をちゃんとしてくれましたか?リフォームは御用聞きでは良い仕事は出来ません。
また近隣対策や施工方法の説明、アフターメンテや支払方法の説明はキチンとしてくれましたか?
④ 担当者との相性や信頼度
実際はこれが一番重要で判断が難しいかもしれません。
いくら会社が大手でも担当者がいい加減ではどうしようもありませんし、規模が小さくてもしっかりした仕事をする会社は沢山あります。担当者と話していて『誠実に話をしてくれているか』どうかをよく見極めましょう。
リフォーム工事に定価というものがありません。職人さんの手間代一つを取っても「経験」や「年齢」で日当も変わります。
極端な話「1年目の坊主(見習い職人)」が施工するのと「この道30年のベテラン」が施工するのでは、金額はもとより仕上がりも大きな差が出るかもしれません(1年目でも丁寧に仕上げる人もいますし、ベテランでも雑で下手くそな人もいますが・・・汗)
何より元請がどれくらいの利益率を設定するかで、金額は大きく変わって来ます。
そして最近は商品もオープン価格とやらで定価がない品も多々あり、メーカー品でありながら〇〇オリジナルなどで品番が少し変えてあったりして、ネット検索に引っ掛からない商品も多いです。
リフォーム工事では少なからず「ココはああすれば良かった…」「ココはこうするんじゃ無かった…」などが出てくるかと思います。それをいかに減らせるか…『後の祭り』にならない様に時間をかけてゆっくりと吟味する様にしましょう。
最近はリフォームで『相見積り必須』になってますので、リフォーム内容にあった業者を数件紹介してくれるサービスなどを積極的に使ってみましょう。
60万人が利用!利用者数No.1のリフォーム会社選びサイト「ホームプロ」
リフォームは「大きな大きな買い物です」慌てずじっくり業者選びしましょうね(笑)
「あいみつ」については他でも少し書いています、お暇な時に読んでみて下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました m(__)m
この記事が少しでも参考になれば幸いです・・・