【実例】マンションのフローリングの寿命…張替え時期が来たら…

【実例】マンションのフローリングの寿命…張替え時期が来たら…

一般的にマンションに使われる防音フローリングの寿命は、20年前後と言われています。

もちろん「使い方」と「お手入れの違い」によって、寿命は短くなったり長くなったりしますが、表面が「ささくれ」てきたり「めくれ」てきたらいよいよ交換時期です(泣)

マンション用の防音フローリング(L-45やL-50)が普及し始めて30年近くなりますので、張替え時期を通り越してる住宅も少なくないと思います。

張替えの方法としては大きく分けて2通り。

①既存のフローリングを剥がさずに、上から貼る『重ね貼り工法』

②既存のフローリングを全て剥がしてから張り直す『直張り工法』

それぞれのやり方のデメリットとメリットがあります。

戸建の場合だと建具やサッシ・敷居・玄関框との干渉が問題なければ『重ね貼り工法』の方が費用的にも工期的にも抑えられますが、マンションの場合はそうとも言い切れません。

マンションで現状が『防音フローリング』の場合(踏むとフワフワと柔らかい感じの床材)だと『重ね貼り』をすると不具合が起こる場合があります。

基本的に「重ね貼り専用の床材(6mm前後の薄いモノ)」は固い床材(戸建住宅の床)の上に貼ることが前提の商品です(イメージ的には体育館の床の様な固い床材)なので「防音フローリング」の様な柔らかい床の上には施工できない物がほとんどです。。。(カタログを良く読むと小さい字でちゃんと書いてます・汗)

また既存の「防音フローリング」の上に「防音フローリング(12〜13mmのモノ)」を貼る事を勧められる場合もあると思いますが、これも上の場合と同様で床材メーカーは推奨していない施工方法です。予算的・工期的な問題で選択せざる得ない場合もあるでしょうが、打ち合わせの段階でリスクの確認をしておきましょう。(一般的に「床鳴り」や「反り」「浮き」、沈み込み過多による表面の「ヒビ」「割れ」の可能性が有ります)

なので「予算」と「工期」が確保できるのであれば、やはり正攻法である『一度全て剥がしてから張り直す』事をオススメします。

 

では、それがどうゆう工程なのか、現場の写真があったので簡単に説明します。。。


築20年のマンションで竣工当時の防音フローリング(L-45)が張ってます。

中古マンションを購入されて入居前のリフォームとなりますので荷物や家具はありません

張直し面積は廊下・リビングで約25㎡

 

正直、この様なメクリ工事の場合は「やってみないと…」何人工(にんく)掛かるか読めない部分があります。

どんな「下地状態」にどんな「ボンド」でどんな「床材」を張っているのかによって、メクリ作業の日数に大きな差が出るのが事実です。

よって事前にお施主さんには『最高10万円程度は覚悟してくださいm(__)m』と伝えてからの作業となりました。

一応見積りでは…

既設フローリング めくり工事 25㎡×¥2,800 =¥70,000

廃材搬出手間及び処分費 一式 ¥18,000

現場管理・養生費用 一式 ¥10,000

計¥98,000で出しました(笑)では、結果は・・・


表面が何箇所も剥がれてます。完全に寿命です。。。

表面は比較的簡単に剥がれますが、裏のクッション材はしっかりと残ります…

「想定内」ですが作業は大変そうです(泣)

マンションなので機械は使えません。。。手バラシです。

初日、解体のプロが二人がかりで表面の単板をメクってゴミを搬出して終わり。

二日目。問題はこれからです・・・

ボンドと共に残ったクッション材を「スクレイパー」と言う道具でひたすらゴシゴシします(汗)

この現場は新築時のフローリングなので比較的綺麗に剥がれました。。

これがリフォームによって貼ったフローリングだと、もう少し手強くなります。。。

そのため業者は嫌がるのです(苦笑)

地道な作業です(泣)

二日目もプロが二人で1日がかり…綺麗にしてくれました(お見事です)

廊下も綺麗に捲れました。(両サイドの洋室はカーペット敷きでしたので別料金です)

特に目立った不陸(凸凹)もなかったので、三日目から床屋さん(「とこや」ではありません「ゆかや」です)が新しいフローリングを張っていきます。

廊下・リビングで25㎡なんで1人だと2日、2人だと1日で終わる量です。

マンションの場合は朝9:00から夕方5:00頃までしか作業できませんので、効率があまり良くありませんが管理規約で決まっていますので仕方ありません。

フローリングが終わって、クロスと巾木を貼って完成です。新築時の状態に戻りました(笑)

廊下も綺麗に。

『重ね張り施工』の場合は、この古いフローリングの剥がし費用と、それによって出たゴミの処分費が掛かりませんが、この現場の場合はどれくらい掛かったのか・・・結果は・・・


解体工:2人×2日=4人工 + 廃材処分費:軽トラ1台半分で済みましたので、

¥98,000の見積りでしたが、実際は諸々の諸経費を含んで¥75,000で請求させて頂きましたm(__)m

お施主さんにとって、この金額が高いか安いかはわかりませんが、個人的にはこの位の追加金額で済むのであれば、後々の事を考えて「一度全部剥がして張り直す」方が良い様な気がします。


マンションにお住いの方(私を含めて)フローリングの痛みは気になるものです・・・そのうちに訪れるであろう張替えの為に心の準備をしないとですね(笑)

ではリフォームをする際はしっかり「相見積り」取って、色々な業者から話を聞きましょう(笑)

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最後まで読んで頂きありがとうございました m(__)m
この記事が少しでも参考になれば幸いです・・・