水まわりリフォームの中ではキッチンの次に費用がかさむのが「ユニットバスのリフォーム」と言われています。数十万の商品から、200万・300万といった商品も普通にラインナップされています。(以下、ユニットバス=UB)
マンションで現状がUBの場合は、壁や床の一部でも「割れ」や「ヒビ割れ」してきた場合は即交換を検討して下さい。またコーキングのカビや金属部分のサビが掃除しても綺麗にならなくなった時点が交換の時期です。
一般的には見えない部分の経年劣化を考えると、交換の目安として25年〜30年程度となります。
見積書形式で2パターンほど事例をあげてみますので、実際に見積りを取った際の比較参考にして下さい。
SAMPLE① マンション築20年以上 ユニットバス 「1216」から「1216」へ入換。
築20年以上のマンションですと、現状のユニットバスのサイズが「1116タイプ」や「1216タイプ」が大半だと思います。
この「1216」なる数字はユニットの壁の内寸法が「1200mm×1600mm」という意味になります。(「1116」は「1100mm×1600mm」という事です)
このサイズですと比較的安価な商品もあり、定価ベースで40〜70万位の商品が一般的かと思います。
SAMPLE①見積書内容:築25年 某マンション UB工事のみ
現状がUB「1216タイプ」で同サイズのUB「1216タイプ」に入換。
商品グレードは一般品で水栓は洗い場に一ヶ所(標準品)
換気扇は現状のモノを使用。手すり・風呂蓋などのオプションは無し。
給湯器は現状使用。追い焚き配管等は無し。
周りの間仕切り壁などは触らない工事となります。
1:既設 浴室 解体撤去工事
現状のUBを解体して部屋から運び出す作業の費用。(※周りの間仕切り壁などは基本的に触りません)
UBの解体工事に伴い大きな音がする事がありますので、近隣に対する工事挨拶等を事前に行くことをお勧めします。どの範囲まで声を掛けるかは業者と相談しておきましょう。
2・3・4:設備工事
「給水」「給湯」「排水」の位置が変わりますので、配管の移設をする費用(手間と材料費)
基本的には水栓が1ヶ所ですが、浴槽用に1つ追加すれば給水・給湯の移設工事は上がります(排水は変わりません)
5:新設 ◯◯◯◯ 本体
新しく付ける商品の本体価格
一般的な商品で定価40〜70万程度。通常は定価から何割かの割引があります。
6:搬入・組立取付費
新しい商品の搬入手間と組立取付工事費
7:ドア額縁 木工事
UBを組み立てた後に大工がドアの額縁(ドア枠)の取付をする費用。
UBを組んでいる際に、同じ職人さんが額縁を取り付ける場合は組立取付費に合算する場合があります。
大幅にドアの位置が変わる場合は、壁の補修工事が必要となります。
8:電気工事
換気扇・照明器具・スイッチの電気配線・接続工事
9:廃材処分費
解体したUBを産業廃棄物施設まで運搬して処分してもらう費用。
10:養生費
搬入搬出通路を養生(汚れない様に保護)マンションの場合は共有廊下やエレベーター内の養生が必要の場合があります。
注)特にマンションの場合は空き家でない限り室内での商品の仮置きや作業は難しくなりますので、共同廊下等での作業となります。近隣対策としても共有部分はしっかり養生する様に業者にお願いしておきましょう。
11:諸経費・現場管理費
工事に対する掛かった経費の概算です、通常は5〜10%程度が妥当だと思われますが、企業によりけりです。それ以上の経費を見積りされている場合は理由をよく聞きましょう。
その他、注意点
注1)照明器具:通常はUBのセット内容に含まれます。
注2)水栓金物:通常はUBのセット内容に含まれます。
「2ハンドル」「シングルレバー」「サーモ付き」などで値段は変わります。
注3)換気扇:通常オプション扱いとなります。UBの組立時に換気扇を取替ると、後日単体で取替えるよりも工事費が安くなる事があります。商品代は一般品で1〜3万程度です。
注4)手すり:通常オプション扱いになります。「近い将来に必要になるかも?」と言う場合はUB組立時に一緒に取付けてもらう方が、手すりとしての強度も強く仕上がりも綺麗です。後付け施工もできますが、強度面でやや劣る事がありますので注意が必要です。
注5)古いタイプの一部のUBは、壁にタイルを貼ってる物がありますが、その場合は解体費用と廃材処分費が上がることがあります。
残念ながらこの年代の建物の構造上、バリアフリー仕様にはできない事が多いです。
以上、SAMPLE①に近いユニットバスリフォームの場合は、以上の注意点を踏まえて参考にして下さい。
SAMPLE② マンション築15年 ユニットバス 「1418」から「1418」へ入換。
築10〜15年前後のマンションのUBはサイズが1〜2サイズ大きくなっている事が多いです。
一昔前の「1116」「1216」から「1418」や「1620」が主流になっていると思います。
UBのサイズが大きくなり、付帯設備の仕様も上がってますので、当然定価ベースもグンと上がる傾向にあります。
よって定価ベースで80〜120万の商品が一般的となります。
工事費等々は少しの上乗せなのですが、商品代が上がる事により総額が大きく上がります。
SAMPLE①見積書内容:築15年 某マンション UB工事のみ
現状がUB「1418タイプ」で同サイズのUB「1418タイプ」に入換。
商品グレードは一般品で水栓は洗い場に一ヶ所(標準品)
換気扇は現状のモノを使用。手すり・風呂蓋などのオプションは無し。
給湯器は現状使用。追い焚き配管等は現状使用。
周りの間仕切り壁などは触らない工事となります。
※下記の工事内容は①のケースとほぼ変わりません。
1:既設 浴室 解体撤去工事
現状のUBを解体して部屋から運び出す作業の費用。(※周りの間仕切り壁などは基本的に触りません)
UBの解体工事に伴い大きな音がする事がありますので、近隣に対する工事挨拶等を事前に行くことをお勧めします。どの範囲まで声を掛けるかは業者と相談しておきましょう。
2・3・4:設備工事
「給水」「給湯」「排水」の位置が変わりますので、配管の移設をする費用(手間と材料費)
基本的には水栓が1ヶ所ですが、浴槽用に1つ追加すれば給水・給湯の移設工事は上がります(排水は変わりません)
5:新設 ◯◯◯◯ 本体
新しく付ける商品の本体価格
一般的な商品で定価70〜120万程度。通常は定価から何割かの割引があります。
6:搬入・組立取付費
新しい商品の搬入手間と組立取付工事費
7:ドア額縁 木工事
UBを組み立てた後に大工がドアの額縁(ドア枠)の取付をする費用。
UBを組んでいる際に、同じ職人さんが額縁を取り付ける場合は組立取付費に合算する場合があります。
大幅にドアの位置が変わる場合は、壁の補修工事が必要となります。
8:電気工事
換気扇・照明器具・スイッチの電気配線・接続工事
9:廃材処分費
解体したUBを産業廃棄物施設まで運搬して処分してもらう費用。
10:養生費
搬入搬出通路を養生(汚れない様に保護)マンションの場合は共有廊下やエレベーター内の養生が必要の場合があります。
注)特にマンションの場合は空き家でない限り室内での商品の仮置きや作業は難しくなりますので、共同廊下等での作業となります。近隣対策としても共有部分はしっかり養生する様に業者にお願いしておきましょう。
11:諸経費・現場管理費
工事に対する掛かった経費の概算です、通常は5〜10%程度が妥当だと思われますが、企業によりけりです。それ以上の経費を見積りされている場合は理由をよく聞きましょう。
その他、注意点
注1)照明器具:通常はUBのセット内容に含まれます。
注2)水栓金物:通常はUBのセット内容に含まれます。
「2ハンドル」「シングルレバー」「サーモ付き」などで値段は変わります。
注3)換気扇:通常オプション扱いとなります。UBの組立時に換気扇を取替ると、後日単体で取替えるよりも工事費が安くなる事があります。商品代は一般品で2〜4万程度です。
注4)手すり:通常オプション扱いになります。「近い将来に必要になるかも?」と言う場合はUB組立時に一緒に取付けてもらう方が、手すりとしての強度も強く仕上がりも綺麗です。後付け施工もできますが、強度面でやや劣る事がありますので注意が必要です。
この築年数のマンションはすでにバリアフリー仕様になっている場合が多いので、入換後もバリアフリー仕様となります。
(現状バリアフリー仕様でない場合はバリアフリーにはならない場合があります)
以上、モデル②に近いバスリフォームの場合は、以上の注意点を踏まえて参考にして下さい。
ユニットバスを長持ちさせるポイントは?
日々の掃除としてカビの繁殖を防ぐ事を重点に置き、風呂上りには換気扇を回してよく乾燥させる。
カビてしまったコーキングのみを交換(打ち直し)は有効ですが、それ専門の業者というのはいませんので、他の箇所のリフォームの際に業者に依頼してみましょう(但し、殆どの業者が嫌がると思いますが…汗)
少し特殊な例ですが、以前よく出入りしていた築30年のマンションで、まるで新品の様な状態のUB(30年前の新築に近い状態)のお宅がありましたので、何故にそんなに綺麗に保てたのかお聞きしたところ・・・
「風呂上りに身体を拭いたバスタオルで浴室内の壁・天井・床を綺麗に拭きあげた後で乾燥するまで、一晩中換気扇を回している」との事でした。。。
スバラシスギル。。。
それでもやはり築30年経っていますので配管の経年劣化も心配との事でしたので入替をさせて頂きました。きっとその新しいUBも30年綺麗に保たれるのだと思います、やはり日々のお手入れは大事ですね(笑)
正直、来客者の目に入る場所でもありませんので、カビがいくら発生しようが、割れやヒビの発生がなく漏水の恐れも無ければ交換の必要は無いようにも思いますが、UBは一生使える様なものではありません。
経年劣化で水漏れなどを起こすと階下の住民さんにもご迷惑をお掛けする事になり、最悪に場合は補償問題にまでなりかねませんので、先手先手でメンテナンスや入替を考えたほうが、長い目で時にはお得かもしれません。
上記はあくまでSAMPLE現場の概算見積りとなります.
地域により仕様が変わったり、工事費の地域差やメーカーや商品の差もありますので
『あくまで参考で』m(__)m
いずれにせよ見積りは複数社から取ることをお勧めします。
昨今は複数のリフォーム業社を紹介してくれるサービスもあります。
水まわり工事やユニットバス工事が得意な業者を紹介してもらい、比較検討しましょう。
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最後まで読んで頂きありがとうございました m(__)m
この記事が少しでも参考になれば幸いです・・・